2021年2月13日土曜日

繕いもの今昔

縫いました、コースター。

いや、そうではなくてですね。

うちではいてるズボンの膝に穴があいたもんだから、その穴補修用にこしらえたのであります。


布はたまたま、生地を丸く切って使わぬまま残っていたのを使用。丈夫にすべく裏に接着芯を貼り、円周部分が落ち着くようミシンの刺繍モードで補強をしたというわけでして。


無事膝当てできあがり。なんかうれしい。

当てた布が小さくて痛んだところが覆い切れないかもだけど、ま、いいやね。残り物の生地使えたし。ズボンをボツにするときはコースターにすればいいんだし。
これはいてゴミだしOK、コンビニも行けるかも?(膝当ての有無より、このジャージズボンが問題ではあるが。)

それにしても、今頃のミシンて家庭用の直線縫い中心の機種でも、こんなちょっとした刺繍なんて芸当もできるんですなあと感心。


じつはこのミシン、先日買い換えたばかりで、初ソーイングがこの繕い物でした。刺繍なんてめんどくさそうだから興味ないやと思ってたけど、ボタンをピッでたやすく可愛くできてしまうとは。いやん、刺繍病にかかっちゃったかもだわ。

ときに遠い昔。ズボンの膝に穴があくと母が繕ってくれたことがありましたっけ。当時の写真がこちら。小1くらい?

膝には雪だるまらしき絵柄のパッチワークなんだが、白い生地がなかったのかピンク色。ついでに後ろにもピンクが。よく滑り台ごっこするからね、わたし。
とはいえ、茶色のズボンの尻にピンクの当て布ってどうなんすかね。母は「めんこいべ~(可愛いでしょ)」とたいそう悦に入ってる風だったが、わが身は穏やかならず。どうみてもサルじゃん。ま、サルのごとくふっとんですべって遊んでましたけどさ。
友だちと一緒のたのしい写真撮影でさえも、ついつい尻方面を手で隠してしまうわけですよ。

そんなある日、母と一緒に隣町へおでかけすることになった。母は外出着に着替えていたので、私も着替えようと思ったのだが迷った末、いつものお猿ズボンのまま出発。
出先で、はたとその姿に気がついた母に「なんで着替えなかったの?」と詰め寄られてもこたえられなかった。
だって、せっかく縫ってもらったお猿ズボンを脱ぐのは申しわけない気がしたんだもの。お猿ズボンだってお出かけしたいかもじゃん。お猿ズボンが哀れである。
うむ、そんな「ちびともこ」時代の切ない気持ちを思い出しますなあ。

それにくらべてあーた、今頃のミシン生活はいいもんですのお。ささっと刺繍つきで繕いものが可愛くできちゃうんだもの。あ、でもお子さまには、こんな細かい刺繍ものより、乗り物とかキャラクターのワッペンのほうがうれしいかもしれんです。

たとえばこれ。ミシンなしで、買って縫い付けただけの上着。アイスの汁をこぼした痕跡インペイが高じてワッペン貼りまくり。1個だけ貼ったんじゃいかにもこぼした感がありありだったもんでね。おかげさまで、お子さま方に「かわいいっ!」ってなでてもらえる服になりました。

ただし、材料費は服より高価。お財布は北風ピープーでござんした。

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