『ゆうたくんちのいばりいぬ』(きたやまようこ作/あかね書房/定価714円:本体680円+税)というシリーズものの絵本があります。
おれ,いぬ。-------------------おまえ,にんげん。
おまえ,ぱんつはく。------------おれ,はかない。
おまえ,くつはく。---------------おれ,はかない。
おまえ「おはよう」。--------------おれ「わん」。
おまえ「いただきます」。----------おれ「わん」。
…とまあ,こんな感じでたのしいお話が続きます。
このいばった犬のセリフがいいなあと思いました。そこで,もしかしたら,おじいさんがいばりいぬみたいに何かお話してくれたらおもしろいかもしれない,そんなことを思って,この絵本のまねをして『じいさんのお年頃』という絵本風のものを作ってみました。
この『いばりいぬ』の“おじいさん版”を考えたのは,藤森行人(ふじもり ゆくと)さんです。ご本人もぼちぼち「お年頃」にさしかかり,なにやら感じ入るところがあったのかもしれません。
「おじいさん的発想がなかなかおもしろいぞ」と,そんな感じにできたらいいなあと思っているのですがどうでしょう。
なお,ここに登場する「じいさん」は,他にもいろんな場面で何かセリフをいいそうな気がします。もしまたそんなことを思いついたら,お話を書き足していきたいなあと思っています。
なお,『じいさんのお年頃』を作るときに,「西多摩仮説の会」(「仮説実験授業」という科学の授業をたのしむ人々のサークル)の参加者のみなさんにいろいろなアイデアや,おじいさん,おばあさんにまつわるたのしいエピソードを教えていただきました。ありがとうございます。
(その15/1998年11月20日初作成/2006年5月13日書き直し)

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