小さな子どもが,お家の人にたのまれてはじめておつかいに行くときの様子を見せる,日本テレビのドキュメンタリー風番組。
お子たちは,はじめてのことだから,失敗するし,おもわぬハプニングで困惑もしますが,なんとかやりおおせて無事帰宅の感動シーン。見ているこちらは,なにやら微笑ましくもハラハラし,ときにじわーんと涙を浮かべて応援するわけであります。
ところで,その「おつかい」ですが,たとえば,ずっと会社にお勤めで,定年退職なさったおじさまが,奥様に頼まれて,はじめて「おつかい」なるものをおおせつかたったとしたら,どんなことになるんでしょう。
じつは,この前,そのようなときの夫君の様子を,近所の井戸端会議で奥さんたちが話しておいででした。

「うえーーーっ,なんで?」
A夫人「それがさあ,自転車のハンドルに,卵ぶら下げたまま運転してきたっていうんだもん。」
「そりゃ,つぶれるわ~」

B夫人「ウチのなんかね,サツマイモを一個買ってきてって頼んだのよ。そしたらさあ,帰ってきてこういうのよ。」
「えっ,なになに?」
B夫人「サツマイモたった一個だけかごに入れてレジに並ぶの,俺すっごく恥ずかしかったよ,だって。」
「へえ~っ,そんなことが恥ずかしいんだあ」

C夫人「私の知り合いの人のダンナさんの話なんだけどさあ。奥さんが銀行のATMでお金おろしてきてって頼んだら,ATMの前で一生懸命“電卓”の方を押してたんだってよ。」
「わっ! それじゃ,おろせませんて…。」
C夫人「でね。そのダンナさん,結局銀行の係の人に聞いてようやくお金おろしてきたんだって。まあねえ,そのダンナさんていうのは,普段体力勝負の仕事やってる人だから,デスクワークとかしたことなかったんだって。そりゃあとまどうよね~。」
…とまあ,そんな会話でありました。
いえいえ,おじさま方のみならず,私にも身に覚えのあるような「はじめてのおつかい 」の珍道中,事件続出のお話であります。
ところで,この井戸端会議ですが,ここまでで終わったわけではなかったのです。
そのつづきはというと…。
「ねえ,ねえ。こういうのはどう?『はじめてのおつかい おじさん編』ていうのをテレビでやるのよ~。」
「それ,いいじゃん。」
「おもしろいわ~。」
「これからは,お年寄りが多くなる時代だし,いいかも。」
「それでさあ,ダンナのあとをこっそりつけて,物陰からじーっとみてたりしてね。」
「ぎゃははは~。」
「気持ちわる~。」
「あれって,そういえば,ビデオを段ボールとかにしまって隠し撮りするんだよね。おじさんたち,どんなことしでかすのかなあ~。」
「きゃー,それってあやしいかも~。」
「わはは~!!」
…いやはや,さすが井戸端会議。みごとな盛り上がりをみせるのでありました。(その21/記:2007年5月31日)

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