
ぎっくり腰とは,こういうどーってことない仕草で起こると聞いたことがあるが,まさにその通りであった。
ところで,その日は人間ドックを予約していたから,このまま寝込むわけにはいかぬ。せっかくの予約と高価な検診代がもったいないし。
で,その腰のまま電車に乗り検診先へ。車中では立っているほうがバランスを保てる。椅子に座ると振動がこたえるのだ。かくしてなんとかたどり着く。
だが問題はそれから。胃の検査。
バリウムを飲んだ後,戸板につかまり棒がついてるだけのような台に立ち,「右を向いて」「背中をまっすぐに」といわれても,この腰ではお応えしかねるありさま。おまけに,戸板が水平方向に倒れていったときには,頭からずずずと滑り落ちていくではないか。こうなると棒につかまった腕だけが頼り。せめて頭部付近にストッパーでもあったなら,腕と頭の三点で支えることができようものを。
さらに,直腸検診。いつもなら,終わるやいなや脱がされたズボンをさっさと上げて立ち上がり,ホッと胸なでおろすのに,このたびのふがいない腰はまったく持ち上がらんのだ。そこでまたしても腕力勝負。ズボンを無理矢理ずり上げ,上半身も腕立て伏せのように手でずるずるともち上げて,ようやくベットからおりる。だが,上げそこなったパンツがズボンの中でちゅうぶらりん。シリが,さ,寒いっ!
まあそんなこんなでやっとこさのドックであった。思えば,ギックリ腰になるにはなるだけの条件がととのっておった。
<その1> 朝,まだ寝起きで身体がぼーっとしている時間帯。 |
【心得】 てなわけで,かような事態に頼れるのは,ケガ以外の部位の筋力。ゆえに「日頃からよく筋肉を鍛えておくべし」とさとったしだいであります。でもこれって,ちょっと良くなったら忘れるんだろうなあ,たぶん。(その15/記:2006年8月17日) |

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